田舎で暮らし、都会で働く

職業は経営コンサルタント、通勤手段は新幹線です。

次のステージへ

タイトルでほぼネタバレしていますが、9月末で日系メーカーを退職して、10月から外資コンサルファームに転職しました。

 

新卒以降、前の会社にて10年過ごした身としては当然愛着もありますし、一定の評価をされているという自負もありました。

 

ただ、それらを全て捨てて、新しい世界に飛び込むという選択をしました。

 

そこで今回は転職を決意した理由について述べたいと思います。

 

1、スペシャリストにはなれない

10年間営業という仕事をしてきて、これが常々悩みの種でした。

 

私はITシステムの営業をしていましたが、例えば提案内容について自分で把握できる範囲は多くても2割程度。あとの8割はSE無くしては成り立ちません。

 

プレゼンにおいても導入部分だけ営業がプレゼンし、あとはSEにバトンタッチ、なんてことは見慣れた光景です。

 

自分が携われる仕事の割合について限界があり結局は人任せ、という働き方は個人的には非常にストレスを感じていました。

 

 

2、能力≠結果

営業である以上、自分の能力はすなわち受注です。数字が全ての世界です。

 

ただ、この受注が取れるかどうかについては個人の能力による部分よりも、結局はタイミング(運、あるいは持っているかいないか)次第です。

 

ITを使っていない企業というものはこのご時世、存在しません。結果的に既存システムをリプレースするという仕事がメインになってきます(勿論、分野によっては例外もありますが)

 

このITシステムというもののライフタイムは、大凡5~7年。つまりその更改タイミングで、そのクライアントを担当しているか、ということが大きく結果に影響を及ぼすのです。

 

そのタイミングであれば機会に恵まれて(受注できるかは別問題ですが)、そうでなければ大きな成果は残せないという仕事なのです。

 

能力よりも運…。なんとも理不尽な世界です。。

 

 

 

ここまでは営業という仕事に纏る理由を書きました。ただ、自分の中での一番の理由はこちらになります。

 

3、レベルアップを実感できなくなった

入社当時は分からないことだらけ。分からないということは、すなわち自分が成長できる余地があるということです。

 

それが月日が経つに連れて、仕事の99%まで頭を使わずに、慣れで対応できる状態になっていました。

 

仕事に慣れる、というのは恐ろしい状況です。人間は手抜きをする生き物です。「慣れる」は次第に、「舐める」へと変化していってしまいます。

 

勿論、仕事に慣れてしまっている環境でも成長はゼロではないとは思います。ただ、間違いなく成長スピードは落ちています。

 

某ドラ◯エに例えるならば、レベルが上がってるいるにも関わらず、いつまでもスライムだけを相手にしているようなものです。

 
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レベルを上げるために、あと何回戦うのだろうか?もっと効率良くレベルを上げれる環境があるのでは?、という心理状態でした。

 

人生は有限です。

 

戦える数は決まっています。

 

僅かな経験値しか得られないスライムだけを倒し続けていては、たどり着けないレベルというものがあるという結論に至りました。

 

 

 

以上が転職を決めた理由になります。同じ境遇の方に、少しでも伝わるものがあれば幸いです。